奥歯の溝は歯ブラシで

前歯が上下4本ずつ生えそろうと、奥歯が生え始めます。
奥歯の形は食べ物を上下の歯ですり合わせて細かくするために臼(うす)のような四角い形をして、かみ合わせの面には細かい溝があります。
形態は個人差がありますが、凸凹しているので溝に入り込んでしまった汚れはふき取るだけではなかなか落とせません。
この時期からは歯ブラシを使った清掃を習慣づけていくことが大切です。
食べたら歯みがきの習慣を

毎食後仕上げの歯みがきをしていただくのが理想的ですが、嫌がって思うようにいかない場合は1日に1回、夜寝る前に仕上げ磨きをしていくようにしましょう。
仕上げの歯みがきの基本スタイルは膝に頭をのせた体勢です。この体勢なら上の歯をのぞきこむことができ、口の中全体が見渡せるので磨き残しも少なくなります。
もし嫌がってしまうなら膝に座らせて脇に頭を固定するようにだっこして磨くのもいいですね。
仕上げの歯みがきが出来なくても、お子さんに歯ブラシを持たせてあげると「食べたら磨く」という習慣ができてきます。
その際は歯ブラシを持ったまま転ぶと危ないので、必ず目を離さずに側で見ていてあげてくださいね。
磨き残しを無くすポイント
お子さんに嫌がられたり泣かれたりすると、「磨くときに力を入れすぎたかな?痛いのかな?」と心配になりますよね。だからといって極端に力を入れずやさしく磨いても、歯についた汚れはなかなか取れません。
力の加減の目安としては磨いたときに「シュッシュッ」と音がするくらいです。時間が長くなるとお子さんもだんだん飽きてきてしまい、最後まで仕上げられずに終了なんてことも。そうすると、いつも同じところが磨けなくなってしまいます。
そこで、日によって磨く順番を変えてみるのも1つの方法です。そうすることで、磨き残しが少なくなります。また「歯みがき前に眠ってしまった!」場合は起こさなくても大丈夫。そんな日には次の日の朝に磨くか、次の日の夜にいつもより時間をかけて磨いてあげてくださいね。