「寝る前には歯みがきをして、甘いおやつやジュースはほどほどにして...」わかってはいることですが、子育てってそう思うようにはいきません。いろいろな事情で、また気をつけていても虫歯ができてしまうことはよくあることです。
治療方法について
年齢が小さいうちはなかなか上手に治療はできません。しかし、お子さんが大きくなるのを待って治療ができるようになった頃には虫歯も大きくなっていることがほとんどです。嫌がるお子さんの治療をどうするかというのはいろいろな考え方があると思いますが、治療はしたいけど「まだ小さくてできないのでは」と思っていらっしゃる方は是非一度ご相談いただけたらと思います。
茶色や黒くなってしまってもまだ削らず様子を見ていい場合もあります。当院ではダイアグノデントという虫歯の深さを調べる器械も併用しながら、「今、治療が必要かどうか」を診断していくようにしています。
検査の一例
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1
視診でわずかに変色部が認知されました。
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2
X線写真では、明瞭な病変は認知されませんでした。
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3
ダイアグノデントでは虫歯を検出しました。(25以上が治療のめやすです)
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4
削ってみると中で大きな虫歯になっていました。
奥歯の虫歯治療の一例
- 健康保険
保険適用
- 治療回数
1回
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1
乳歯の奥歯2本が、咬む面だけでなく歯と歯の間も虫歯になっていることがレントゲンでわかりました。
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2
麻酔をした後、削って虫歯の部分を取り除いたところです。
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3
プラスチックをつめて、高さを調整して終了です。
前歯の虫歯治療の一例
- 健康保険
保険適用
- 治療回数
2回
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1
3歳2カ月の男の子です。前歯に虫歯ができてしまいました。2歳近くまでおっぱいを飲んでいました。仕上げ磨きもすごく嫌がります。気になって近くの歯科でフッ素を塗りましたがどんどん(虫歯が)大きくなっていく気がして当院に来院されました。
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2
治療は2回に分けて行いました。麻酔(注射です)をして痛くないようにして右側を削って白いプラスチックをつめました。時間は40分ほどかかりました。
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3
2回目の治療がおわったところです。今回は30分弱で終わりました。仕上げ磨きは相変わらず嫌がりますが表面の凸凹がなくなったのでだいぶやりやすくなったとお母様はおっしゃっていました。泣きながらの治療ではありましたがよく頑張りました!
まだ小さいから泣いても大丈夫。少しの間頑張ってね。