隣接面う蝕

リンセツメンウショクと読みます。"隣接"という字から想像がつくかもしれませんが、歯と歯の間の虫歯のことです。3歳を過ぎたあたりから気をつけなければならない虫歯です。家で保護者の方が見て見つかる時は歯に穴があいて気付く時がほとんどです。「急に穴があいたので連れて来ました」と言われることがよくありますが、穴があくまでには虫歯になり始めてから数ヶ月間かかります。虫歯が進行すると、穴はあいていなくても歯の色の変化でその存在がわかる場合もあります。治療の必要はあるが、穴も色の変化もない虫歯を見つけるために役立つのがX線写真です。見た目はきれいで「念のため撮ってみましょう」と思ったところが、上下左右の奥歯の隣接面に虫歯が見つかることも少なくありません。
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[ X線写真 ]丸で囲んだ部分が虫歯です
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お口の中で見ると間が一部少し白っぽくなっていますが、ほとんどわかりません。
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削ってみると茶色い虫歯が広範囲に広がっています。
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当院では4ヶ月毎の検診をおすすめしていますが、隣接面のX線写真は検診2回に1回撮っています。
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学校検診で1本虫歯が見つかり、受診してX線写真を撮ったら、上下左右奥歯の間の虫歯が合計8本見つかったというケースも少なくありません。
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5歳以上でまだX線写真を撮ったことがない人、前に撮ってから1年以上経っている人は、検診に加えてX線写真での虫歯チェックをおすすめします。