「子どもが学校から"歯科健康診断結果のお知らせ"を持って帰りました。"歯周疾患(歯垢・歯肉)に注意が必要です"に○がついています。虫歯ではないようですが歯医者に行くべきなのでしょうか?」

「注意が必要」とあると「注意して歯磨きをしていたら大丈夫なのかな」と思うかもしれませんね。私も学校健診に行きますが、虫歯のチェックとは別にブラッシングができているか(歯垢)と歯ぐきの状態(歯肉)の2項目もチェックします。この項目をまとめて歯周疾患としているので、どちらかもしくは両方の項目にチェックが入ると【○(要受診)】となります。
まずは歯垢ですが、歯の表面に多くついていれば○になります。健診前日や当日たまたま歯磨きできずに○になってしまったという人もいるかもしれませんが、大抵はブラッシング時間が短かったり、うまくブラシを歯面にあてられず、日常的に「もう少し磨いてほしい」人が○になっていると思います。
次に歯肉ですが、歯石がついていたら絶対に○です。歯石はなくても歯ぐきに赤みがあり炎症をおこしている場合も○になります。歯の根元の部分に歯垢がたまると歯ぐきが炎症をおこして赤く腫れたり出血しやすくなるので、歯垢付着と歯肉の状態は非常に相関があります。
ご質問の歯医者に行くべきかどうかですが、歯石は歯ブラシでは取れませんので歯石があればもちろん、なくても受診していただきたいです。特に最近仕上げもしなくなり、お口の中も久しく見ていないという中・高学年のお子さんが○をもらってきた場合は是非。そして歯石と歯垢を取ってすっきりした感じを味わって欲しいです。
ブラッシング練習もさせてくださいね。