子育てをしていく中で、思いがけないけがや事故に遭遇することがあります。唇から内側のけがは基本的には歯科で対応できます。中高生の方でも歯の根の先端は未熟なこともありますので小児歯科での処置がいい場合もあります。歯が半分くらい折れてしまった症例もなるべく神経を取らずに処置しています。大きくなってこども歯科には数年行ってないけど、という場合もご連絡下さい。
歯ぐきや唇を切った
そのまま様子を見ることも多いのですが、縫合した方がきれいに治る場合もあります。その場合、受傷後なるべくすぐが望ましいです。
歯を打った・歯が折れた
遊んでいて歯を打って欠けた、折れた、ぐらぐら動いている、歯ぐきにめり込んでいる
このような場合はすぐにご連絡ください。診療時間外以外は対応いたします。欠けた歯のかけらや抜けてしまった歯がある場合はできるだけ探して、抜けてしまっているときはできたら牛乳につけて持ってきていただけると利用できる場合があります。(ティッシュに包むと乾燥してしまい使えなくなってしまいます)皮膚と貫通したりけがの程度によっては、直ちに大学病院や小児救急センターに紹介します。
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打った歯と歯ぐきの間からの出血の有無が受診すべきかどうかのひとつの目安になります。
当医院での治療の一例
当院の処置で一番多いのは、ぐらぐらしている歯をまわりの歯と固定する処置で、乳歯も永久歯も同じくらい遭遇します。ぐらつくだけでなく、元の場所から動いてしまっている場合は本来あった場所に戻して固定します。
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円印の歯をぶつけて出血しぐらついて触ると痛みもありました。歯のカーブに合わせてワイヤーを曲げ、接着剤で周囲の歯と固定してぐらつかないようにしました。
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1ヵ月くらいたつとぐらつきもほぼ収まってくるのでワイヤーを外していきます。「また打った」とか「よく転んだりぶつけたりする」場合は、このように少しずつ外しながら経過をみていきます。